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402号室の鏡像

あるいはその裏側

同人とか、電子書籍とか、最近考えている事とか。

Kindle Fire HD 7 8GB タブレット(2013年モデル)

Kindle Fire HD 7 8GB タブレット(2013年モデル)

 最近「Kindle Fire HD」とやらが一万円くらいで買えたので、今流行りのタブレット旋風とやらに乗っかってやろうかと思って利用している。使い勝手としては、WEBブラウジングや動画サイト閲覧のブツとしては「素直にiPad買っとけば良かった」とか思ってしまうぐらい悪いんだけど、まぁそういう事を考えてしまうとKindleの本質を見失ってしまう気がするので、とりあえず電子書籍の可能性についてお話をしようかと思います。電子書籍は一時期「書店業界は電子書籍に駆逐される」みたいに危機感混じりで持てはやされていた訳だけど実際はそんな事なくて、そもそも使用用途の違いや利便性などがまだ時代に追いついてない節もあるし、まぁ色んな面で全然世の中に普及してないよね。漫画や雑誌を読む分には便利だと思うんだけど、小説とかを買って読むって言う文化が浸透するにはまだ結構な時間がかかるんじゃないかな。ってな訳で「紙の本を読もうよ」(CV 櫻井孝宏

 そんな電子書籍事情な訳だけど、かと言って僕が読まない訳ではなく、普通より安価なものを選んでたまにポチったりしています。例えば一冊百円ないし無料だったりする青空文庫とか、著作権切れた作家の小説とかだったら国内海外問わず、書店で買うより断然安価でダウンロード出来る。僕の好きな夢野久作だとかドストエフスキーなんかが無料で読めるってのは結構便利だという。別に読むにしても読まないにしても、読んでつまらなかったり面白かったりしても、無料だったり百円とかだったら文句の言いようがないし、面白かった場合は凄く得じゃないですか。飲み物とかお菓子を買うようにさらりと小説が読めるのって言うのは素晴らしい事だと思うよ僕は。

 って事で本題。少し話が変わるけど、僕は前に一回だけ文学フリマと言うイベントで同人誌を頒布したことがある。小説や文芸誌、評論などに限った同人即売会だったのだけど、結構頑張ってそれなりの小説が出来あがった覚えがある。(相方には随分と苦労をかけたけど)。そのあとにサンシャインクリエイションと言う、今度は結構有名な同人即売会で二次創作同人誌をコピー誌というカタチで売ったんだけど、これもこれで結構大変だった。まぁこの話は置いておこう。重要なのは、文学フリマにおいて僕が頒布していたのが、純粋なオリジナル小説であることと、きちんとした印刷所で製本をして頒布していたという事だ。普通に同人活動をしていて、日常的に同人誌を頒布しているサークルさんならそんな事当たり前なのかもしれないけど、初挑戦の僕からしてみれば、これがまた結構コストがかかるものであり、確か二十部だか三十部刷っただけでも三万円だか四万円は取られた気がする。(フルカラー表紙付きでカバーはなし。ページ数はそこまで多くなかった気がする) それにノンブルの合わせとかルビの振り方、ワードの設定までこれがまた面倒で、最後まで色々と問題を抱えての入稿だったのを覚えている。僕の筆が遅かった部分も、推敲に時間をかけられなかったという原因のひとつではあるのだけど。

 何が言いたいかというと、個人的にオリジナル小説を書いており、尚且つ同人誌には興味があるけれど、初期投資費用が捻出しにくかったり、同人誌を作る際の製本技術が足りなかったりする人間は凄く多いと思うんです。かくいう僕も、正直執筆より製本作業の方が辛く苦しかった思い出の方が強い。例えば二次創作小説とかだったら畑が広くオンリーイベントも沢山あるので、先人も沢山いたり教えてくれる人もいると思う。公開の手段も結構多いしね。だけどそれがオリジナルの小説とか(多分これは漫画でも似たような側面があると思うけど)だとすれば、中々に公開する機会は難しい。漫画も小説も同じように、ユビキタス社会の現在ではいくらでもブログやコミュニティサイト(Pixivとか小説家になろうのような)で公開して評価を貰う事が出来るけど、残念ながらその中の多くの人間が埋もれてしまって、多分不当な評価を受けたりそもそも見てもらえない名作だってうずもれているのかもしれないよね。

恵まれない表現者たちのために

そういうクリエイター達が才能を発揮する場所として、電子書籍があっていいかもしれないって最近考えている。偉そうな事を毛頭言うつもりはないんだけど、やっぱりそう言った不遇な表現者がうずもれてしまうのは凄い勿体無いと考えていて、ネットとかで凄い面白い小説とか漫画描いている人を見ると「こういう人はもっと大きな場で評価されればいいのに」とか思ってしまう訳なんですよ。だからまず、僕は電子書籍の出版料がほとんどかからないと言う事に注目しました。

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 調べてきたらこんなに面白そうなものが出てくるじゃないですか。実際問題ここまでオトクじゃないと思うので色々な罠が仕掛けられているかもなので、一概に「まぁ手軽!」と言って手を出すのは危険かもしれないですね。七割のロイヤリティを獲得するまでにどのくらいの値段を設定しなければいけないのかとか、どういうフォーマットがkindleスマホで読む際に適切なのか勉強しないともいけないし。
 そう言った部分を解消出来たと仮定して、じゃあどうやったら色々とウマイ事出来るのかを考えました。

漫画、イラスト、小説、評論とか

 つまり何が言いたいかと言うとアンソロジー本なんですよね。分かりやすく言えば講談社が前に出していた『パンドラ』とかをもうちょっと簡素なフォーマットにして、ある種色々な人間が書きやすく同時に読みやすいような窓口のブツが出来ればなとか思っています。そんな事を考えているのは僕だけではなく、もはや既に講談社が『BOX-AiR』として、ネットや電子書籍向けにやってたんですよね。恥ずかしい……とか思っちゃったけど、まぁ「新人賞を受賞」とか色々と窓口が狭い講談社とかじゃなくて、やりたいと思った人間が集まって適当にいやある種のテーマ性を決めて小説やらイラストやら評論やらを、載せられる同人誌的なものが作れれば楽しいんじゃないかなと最近考えています。やりとりするのはデータだし、売り子も必要ない訳だから作り手が東西南北何処に住んでいてもチャットでやりとりしてネットで売り買いするから問題は少なさそう。そこから発展してアナログな出版に移行して同人誌作ってイベントに出店出来たらそれもまたいいし、そもそも対面で電子書籍を販売すると言う新しい方法にだって挑戦してもいいと思うんだよね。こないだの冬コミでやってる人もいたけど、

 電子書籍であれば、購入者に渡すものはこのシリアルの印刷されたカードだけなので、印刷時間、コスト、物量が最低限で済みます。
 イベント終了後も、紙の書籍だと売れ残ったものを持ち帰るのは大変ですし、それが部屋のスペースを占めてしまうこともあります。でも、この方法ならそういう課題も解決されます。
 前回のコミケで『同人イベントに電子書籍を紛れ込ませる。』電子書籍版を頒布してみたのですが、制作からイベント終了後までこれらのメリットを実感できました。

電子書籍の対面販売――冬コミブースに突撃 - ITmedia eBook USER

 この形ならば、小説でも評論でもイラストでも漫画でも、分け隔てなく出版が可能だし、ページの厚さに悩まされずに同人即売会で頒布出来る訳だし、気軽に買ってスマホで帰りに読むって言う流れも出来る訳だよね。タブレットスマホをその場に置いておけば見本だって問題ない。こういう新しい手法は、一見面白おかしく見えるけど、気が付けば業界のスタンダードがこれになっている可能性だってあるからあなどれない。

まぁ、結論そういう事をやりたいなぁ、と。

 最近、自分の書いている小説とかを賞に出すだけじゃもったいないとは思ってきて、書きためてきて落選したものが色々あって、じゃあ他の方法で世に出してみればいろいろ面白いんじゃない?とか思ってきたので考えをまとめる為に記事にしてみました。マジで適当に考えた事を書いているだけなので支離滅裂なのだけど、ちょっと勉強して挑戦してみたいなとは考えている。長々と書いてしまった訳だけど、仮に意見とか「こうしたらいいんじゃない?」とか、少しでもシンパシーを感じてくれた人がいたらコメントでもツイッターでも返事くれればうれしいです。まだ雲のような曖昧な形だけど、実現出来れば面白いと思うから。

Juke books

Juke books

なんでこんな事考えたかって言うと、僕の好きな作家のひとりである地本草子さんが参加してた企画を見てパクリインスピレーションが湧いてきたので僕もやってみたいと思った次第であります。
黒猫の水曜日―Wednesday in Chat Noir (集英社スーパーダッシュ文庫)

黒猫の水曜日―Wednesday in Chat Noir (集英社スーパーダッシュ文庫)

本草子さんの『黒猫の水曜日』は学園ミリタリーアクション。ボーン・アイデンティティとか007みたいなラノベで斬新だからおもしろいよ。よろしければぜひ。