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402号室の鏡像

あるいはその裏側

米軍戦闘糧食MRE 試食レポ

 この間浜松町で開催されたビクトリーショーに行ってきました。ミリタリー系即売会で、ミリオタである僕としてはひじょーうに楽しかったです。

そこで買ってきたのがコレ。

あんまりお金が無かったのですが、とりあえず画像左のミリタリーパッチ(上からアイマスシドニアの騎士、映画『第九地区』と特にミリタリー関係ないのはつっこまないでください)と、何を思ったか米軍のMREを買ってきました。

「誰もが食べることを拒否したメニュー(Meals Rejected by Everyone)」「食べ物に似た何か別の物体(Materials Resembling Edibles)」

 なんか食べる前から散々な言われようでオラわくわくするぞ……(畏怖)
 そもそも米軍MREとはなんたるかと言うのをまず解説。

本来は「割り当て」「支給」などを意味しており、軍隊で支給される配給品(歯ブラシや手袋など)全てを指す語であったが、最近では作戦行動などに当たって個人に支給される携行糧食(コンバットレーション)のみを指す場合が多い。
その支給品の1つである携行糧食は、近年では携行性や保存性を考慮し缶詰にレトルトパックを組み合わせたタイプが現代では主流となっている。現地の気候などによっては簡易燃料や水清澄剤といったものが同梱されることもある。また糧食の中には缶などで包装された物もあるため、兵士にはアーミーナイフ(十徳ナイフ)が支給され、有事の際にはアーミーナイフ等で缶を開封するよう訓練している軍隊も多い。レーションは「兵士を戦闘可能な状態に維持する」「大量に生産・消費され、補給路遮断を考慮して長期間保存されることがある」「戦地に置かれ、火も水もない状況での維持食たりうる」「末期の食事になるかもしれない」といった様々な条件のもとに作られている。高いストレスと死の恐怖に晒される交戦地域では「食事」も兵士や将官士気に響くため、ある程度自国民の味覚や好みに配慮し、バリエーションを増やしたレーションが多い。

レーションとは (レーションとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

MRE(エムアールイー)は、アメリカ軍が採用している個包装されたレーション。MREはMeal, Ready-to-Eatの略。

MRE - Wikipedia

 つまり簡単に言うと、米軍が正式採用している非常食のようなもので、戦地や災害時に兵隊さんたちが食べることを想定された食べ物。僕はこの払い下げ品を格安(1200円くらい)で入手しました。賞味期限はお店のひとによると2013年の時点でとっくに切れているらしく、それってホントに大丈夫なのかよとか思ったけど、我々が米軍のレーション食べるにはそういった中古品を食べるしか方法がないわけで、まぁ先人のミリオタさんたちが食べてるし、そもそも保存食だしそんなもんだろうなとか思いながら買いました。

 結構沢山種類があって、中には菜食主義者(ベジタリアン)専用のメニューとかもあってその辺お国柄だなぁーとか思いながら選んだメニューがこれ。曰く「チキンとトマトとフェッタチーズ」って書いてある。
 実はナゼこんなにMREが食べたかったかと言うと、勿論僕がミリオタというのもあるけどそれ以前にスゴイ風評を小耳にはさんでいたからである。
 

初期の MRE は、保存性のみを重視した極端な質の悪さにより、様々な別名で呼ばれた。
Mr.E (ミステリー)
Meals, Rarely Edible (とても食べられたものじゃない食物)
Meals Rejected by the Enemy (敵から拒否された食べ物)
Morsels, Regurgitated, Eviscerated (吐き戻され、骨抜きにされた一口)
Mentally Retarded Edibles (精神薄弱料理)
Meal, Ready to Excrete (すぐ排泄できる食べ物)
Meals Rejected by Everyone (誰もが拒否した食べ物)
Materials Resembling Edibles (食べ物に似た何か)
当時、飢餓状態にあったエチオピアをネタに "Meals Rejected by Ethiopians" (エチオピア人すら拒否した食べ物)という蔑称で呼ばれたこともあった。 それ以来、味は改善され、メーカーや製造時期によっても差が見られるものの、依然として他国の軍隊のレーションと比較して「まずい」と言われるレーションである。

MRE - Wikipedia

 よくもこんな別称が思いつくなメリケン野郎どもは。
 つまりくっそマズイと言うのを色んなサイトから耳にしていて、僕も当然「こんなぐらいだからスゲー代物なんだろうな」と好奇心を抱いていた所、Vショーで通りがかった所で格安で売っていた為衝動買いした訳であります。
 んで僕が「これってぶっちゃけ食べれる代物なんですか?」とお店のおじさんに聞いた所、「最近のは食べれるレベルになってきてます」とのことらしい。なんだなんだ、余計不安になってきたぞ。調べてみると、あまりの不評故に兵士からのフィードバックを受け現在に至るまで何度も改良を続けているらしいので少しは安心。でもチキン+トマト+チーズって誰が料理してもそれなりにウマく作れるよな……そのままでもそれなりに美味しい食材を流石のメリケンでも改悪はしないよな……とりあえず安いし食べてみるか!と思い購入。さっそく帰宅して食べてみることにしました。

内容物紹介

(HTMLの技術がないので下手くそな紹介ですみません……!)
・チキン×トマト×フェッタチーズ
・ドライクランベリー
・炭水化物配合電解質飲料(直訳。要するにスポーツドリンクみたいなもの。オレンジ風味)
・ベジタブルクラッカー


・ファースト・ストライク・エナジーバー(米軍にて伝統的な栄養食らしい。アップルシナモン味)
・付属のプラスチックスプーン
・日本でもおなじみのチョコレートM&M
・チーズスプレッド


・砂糖、塩、インスタントコーヒー、マリーム(みたいなもの)、ウエットティッシュ、乾いたティッシュ(のようなもの)、ミントガム、マッチ
・発熱材。水と反応して発熱するしくみ。


 以上が内容物。さあお楽しみの試食タイムでございます。

実食編

 まずはお試しと言うことで、ベジタブルクラッカーにチーズスプレッドを付けて食べてみます。

 妙にボロボロと崩れるクラッカーに、超黄色くてチーズ臭いスプレッドをたっぷりと付けて試食。

 ……濃い。超濃いぞ。クラッカー自体の風味を消滅させる濃厚なチーズの臭いが脳味噌の裏側まで貫通しそうになるほど濃い。とは言うもののまったく食べれない感じでもなく、割と無難に完食。

 お次はファースト・ストライク・エナジーバー。匂い自体はシナモンとアップルの良い香り……なのだが、この板状に粘り気のあるナゾの物体に募る不安感。

 勇気を出して齧ってみるとその不安感は的中。シナモンとアップル風味は香りだけで、口に含むだけでギュンギュンと全身に糖分が循環するナゾの甘みに圧倒され一口でダウン。ヌガーみたいなにっちゃにっちゃして歯に張り付いてかみごたえがあるのは良いのだが、これを全て食べきる自信はない。決してそうまずくはないのだ。しかしひたっすらに甘いから流石の僕でも無理……という事で後回し。

 口直しにインスタントコーヒーを淹れる。

 流石は野戦を想定してか、熱湯にすぐ溶けてくれる。苦味で甘みを打ち消そう……と思い少しずつ啜るがしかし、これひたっすらに味がない。微妙にコーヒーの匂いがついたお湯を啜ってるみたいだ。アメリカンコーヒーは薄いものだがしかし流石に薄すぎるだろ!という事でマリームと砂糖を投入。どうにかマシな味になり、この後の壮絶な食事の良き相棒となる。

うーん、でも冷たい飲み物も飲みたいな!という事で、直訳して「炭水化物配合電解質飲料」とか言う謎飲料を飲むことに。写真を撮るのを忘れたのだけど、オレンジ色のパウダーが入っていました。
そして付属の袋に入れて水で溶かす。驚くべきことにまったくダマにならずにスッと溶ける。この辺も野外ですぐに飲むことを想定してのことなのかなぁ。

 コップに注いでみたのがこちら。大変バイオケミコゥなオレンジ色が非常に不健康そうで何より。幼少期に駄菓子屋で飲んだあの謎ジュースを思い出していただければ多分それに近いと思う。
一口飲んでみれば「ん、意外といける……」と、結構爽やかなオレンジ味の喉越しが非常によい。ただ調子にのって飲んでるとこれまたかなりの甘さにダメージを受ける。三口ぐらいで甘ったるい濃さに断念。味は非常に良いのよ味は。超甘いだけなんだって!

 さて、メインディッシュのチキン×トマト×フェッタチーズを食べてみましょう。

まずは付属の箱に発熱材といっしょにいれて水を注ぐと、化学反応でぐつぐつと熱くなってくる。予想以上に熱くなってくるのでしばらく置いておくことに。(あとでよく説明分を読んだら、さっきのスポーツドリンク的バイオケミコゥ飲料も実はこうして温めて飲むものだったらしい。別に味に支障はなかったのだけど、もしかしたら川の水とか井戸水とかを考慮して、煮沸して飲ませるとかそういう意図もあったのかな?)

 そうして出来あがってきたものがこちら。匂いと見た目は別に悪くない。白いものが鳥肉で赤いのがトマト、緑色のがバジルとかみたいなものです。普通の洋風料理みたいな匂いで別に食べるのに支障はなさそう。
 なのでさっそくパクり。口当たり自体は結構いい!トマト味と鳥肉も食べ応えある!これはおいしい!

 ……とか思うじゃないですか。これの地雷は後味に隠れていたんですよ。クセのあるフェッタチーズ風味が後から追撃してきてぶっちゃけゲロ個性的な匂いが口元を侵略する!インスタントコーヒーで口直しをして、喰らう!バイオケミコゥ飲料で口直しをして暴力的な甘さに頭痛しながらも喰らう!なんとか食べ終わった時には、もっとマシな味に出来なかったのか……とか言う思いで満載だった。何はともあれごちそうさまでした。

総評

 写真を撮り忘れていたクランベリーは、普通の干しクランベリーなんだけどとにかく甘くて一個食うだけでもう十分!ってなるくらい糖分ぎっしり。最後に口直しで食べたミントガムはミント感ゼロで、甘くない砂糖の塊噛んでる感じだった。
 と言う訳で、興味本位で買った米軍MREを食べ終わったわけだけど、総評としては「別に食べれなくはないけどとりあえずマズい」と言う感じでした。ミリオタとして戦闘糧食食べてみたいってのは一種の夢だったし、払い下げ品とはいえ千円ちょっとと言う値段で不思議体験できたと思えばマズくても全く怒る気にもなれない。これを本当に食べてる兵隊さんたちはもっと過酷な状態で食べているわけで、砂漠地帯とか山岳地帯とか極寒の場所灼熱の場所で食べているわけで、MREに必要な耐用条件をクリアしつつ味まで保つというのは非常に難しいのかもしれない。何年も賞味期限を持たせ、尚且つ高気圧にも耐えられなければいけないおいしい食べ物って僕には考え付かないんだけど、それでも日進月歩、兵隊さんたちが戦う為に改良を繰り返しているというのは凄いと思う。娯楽が少ない過酷な戦場の中で食べるご飯ってのはやはり色々と励みになるとは良く聞く話だ。他にも色々なメニューがあるだろうし、また別の機会があったら食べてみたいなとも思う。他の国のレーションとか見てみるとお国がらが出ていたりして美味しそうな所も結構あるので、そういったものとか手に入る方法があったりしたら、是非試食したいところ。

結論

M&Msがいちばんうまい

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流石世界に誇るチョコレート。M&Msのうまさを再確認した。



 一応、普通のミリメシが食べたいよ!という人向けにご紹介。日本の企業が出してる災害用非常食の亜種なのでとてもおいしいです(実食済み)。災害時を想定して作られているので、賞味期限も長いし即席で作れるようになっているので、いざという時のために押入れにでも入れとくのもいいかもしれない。


 やっぱ日本ってすげえ。