402号室の鏡像

あるいはその裏側

ISF3お疲れ様でした。お礼とあとがきの代わりに。

 ISF3参加された方、一般サークルの両方ともお疲れ様でした。

 今回も相変わらず、仕事なので不参加でしたが僕の寄稿させていただいた二作品とも大盛況だったようで何よりです。買っていただいた参加者の皆様、本当にありがとうございました。あまりツイッターでは作品の内容を語っていないので、せっかくなので本編では語っていない作品の後書き的なものを書かせていただきます。

 まず、サカミネさん主催の「七尾百合子カップリングSSアンソロジー『百合の百束』」に寄稿させていただいた『涙の跡が乾く前に』という作品のお話。
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 とにかく、メジャーな組み合わせは僕でなくとも誰かが書くと思ったので、すばゆりやゆりあんは選ばなかった。かといって本編でミリオンスターズとの絡みは見ているので、じゃあ誰かというと765オールスターズの誰かになると思ったのだけど、その中で、思春期真っ只中の百合子の悩みを聞いてあげられる大人ということで、自然と音無小鳥との絡みが浮かびました。

 雰囲気としては新海誠監督の『秒速5センチメートル』を目指した感じで、かつて綺麗だと夢見た光景が今は薄汚れて見えてしまって、そんな自分を嫌悪している百合子に、大人らしい落ち着いた物腰で救いの手を差し伸べてあげる小鳥。社会の酸いも甘いも知っただろう大人の彼女だからこそ、先の見えない未来に思い悩む少女に新たな可能性を拓いてあげられる。

 なんというか、僕自身社会に出ていろいろと苦労したり、そうして見えなくなってしまったものや、逆に見えてきたものがあって、そういう大人と子供の視点を重ね合わせた作品になったと思うので、考えれば『今の自分』でないと書けなかった作品なのだと思う。こういう作品を書けてよかった。

 主筆のサカミネさん、改めて、こういう作品を書く機会を頂けて本当にありがとうございました。

 次。「時計草」にて頒布された『風が運ぶ路』に寄稿させていただいた『ウォーキング・ウィズ・ミリオンデッド』という短編のお話。

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 一応自サークルでの頒布なのだけど、相方のかみやさんが出した頒布物に寄稿させて頂くという形で書いたミリオン×ゾンビという作品。一見異質な作品に見えるけどきちんとミリオンライブのエピソード内に元ネタはあって、そのあたりはきちんと二次創作という体を取っているつもり。

 かといって参考にしたのがロメロの『ゾンビ』とか『ドーン・オブ・ザ・デッド』とか『ウォーキング・デッド』に『ゾンビランド』なのでぶっちゃけミリオンライブ要素よりゾンビ大好き精神の方が上回っていると思う。それについては反省。とはいえ「もし、ミリオンライブのアイドルがゾンビアポカリプス」のような非常事態に巻き込まれてしまったら」という状態でシミュレートしたつもりなので、キャラクターの行動原則自体は守れているのかなと思っている。何もできなかったいたいけな少女が、愛しい人の死を超えて、自ら生き延びることを選択して、それでも失われそうになった希望のさなか、暗闇に光る星を見つけて、自らも輝ける希望の存在になろうというお話なので、一応、アイマス的な原則は守ろうとしている。と思う。

 とにかく、アイマスという世界でゾンビアポカリプスをやりたかったのでそのあたりは楽しく書けた。本当は高坂海美との絡みでバディもの形式に書きたかったのだけど、一応百合子本ということで断念。うみみとゾンビの組み合わせ、絶対に面白いと思うので機会を見つけて書きたい。

 とりあえず、今のところはこのくらいで。次に参加するイベントなどは未定なのだけど、やっぱり二次創作や同人活動はとても楽しいのでミリオンライブ含めいろいろと継続していくつもり。個人的にはFGOで書きたいのだけど、何をやるかもどうしたいかも決まっていないのでその辺も考えていきたい。

 何か合同のお話ですとか、小説を書く案件などありましたらお気軽に連絡ください。お返事させていただきます。