402号室の鏡像

あるいはその裏側

『キャプテン・マーベル』観た


 女性アメコミヒーロー作品として、90年代カルチャー+米国陰謀論好きとしても楽しめる良作。
 記憶を失ったキャロルが自らの過去と向き合い、最終的に秘めた力の使い道に目覚める過程が熱く、新たな女性ヒーロー像としてとても魅力的な映画だった。「女性だから」と誹られ続けても何度でも立ち上がりパイロットとして名を馳せたキャロル。過去と記憶を失い、自分が何者かも分からないまま気丈に戦い続ける様はキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースを想起させる。ヒーローの資格とは力じゃない。心の在り方だということを再び教えてくれる。90年代アメリカの描写や若かりし時代のフューリーやコールソンなどお馴染みのメンバーも含めたスパイ映画的な展開から、キャロルの失われし過去を追う展開。そしてインフィニティ・ウォーのラストから直結する流れがシリーズものとして綺麗だった。

エンドゲーム前に観ておいてほんとよかった。