402号室の鏡像

あるいはその裏側

最近読んだ本『自分を愛する力』『アイディ。』『ケモノガリ 3』

自分を愛する力 (講談社現代新書)

自分を愛する力 (講談社現代新書)

 乙武洋匡さんの新刊。タイトル通りに、自分は五体満足で生まれることが出来なかったが、それでもきちんと生きていられるのは他者からの愛情をふんだんに受けたからであって、それによる自己愛の形成がなされたからだという事を、自分のエピソード混じりで語っていた本です。

 他者からの愛情は、欠損した身体をものともしない精神を構築するというのだけど、僕からしてみれば、他人からの愛情が欠落してしまったのならば、たとえ五体満足でも幸せな人生は送れないよな。って思った。だから乙武さんは凄いと思うけど、僕らと同じく普通の人間なのだという事がリアルに理解出来る一冊。

アイディ。 (星海社文庫)

アイディ。 (星海社文庫)

 この間友人に坂本真綾のライブに連れて行ってもらった。

 彼女の事はそれまでに声優や歌手としか観ていなかったのだけど(初めて知ったのは『ラーゼフォン』の久遠でした)、実際にライブに行くと目線が変わるもので、彼女が持つマルチな才能が、イコールころころとした可愛い性格なのだという事が解って、物凄く親近感が湧いたのを覚えている。真綾かわいいよ真綾。そんな彼女のエッセイ。

 おしとやかな外見に比べて、このヒト結構破天荒っぽいのよね。ゴーイングマイロード的な。最近結婚のご報告があったので活動はどうしてるのかなと思いきや全く変わらずに声優も歌手活動もしているので、どんどん応援しに行きたいと思いました。

 ちなみに初ライブ参戦の時は文学フリマ前の追い込み期間だったので疲労困憊の状態でしたので、あまりの疲れでライブに感情移入出来なかったという苦い思い出も。今度は万全の体制でいく。

ケモノガリ 3 (ガガガ文庫)

ケモノガリ 3 (ガガガ文庫)

 好きなラノベシリーズの三巻。少年に戻ったスティーブン・セガールが、悪の殺人集団を潰す為に超人的能力でククリナイフと弓矢で殺戮の限りを尽くすお話です。嘘です。でも半分は合ってるから困る。そんな最近のラノベらしからぬラノベです。

 『エヴォリミット』『東京バベル』などで有名な東出祐一郎さんが書いているものだからハードな内容ながらも読ませる文章で書かれており、読み応えは抜群。B級映画っぽいストーリー展開も堪らん。ちなみに可愛い女の子は殆ど出てこないなので昨今のハーレム風潮が苦手なキミも安心な小説です。代わりに死体は沢山出てくるけどな!

ケモノガリ (ガガガ文庫)

ケモノガリ (ガガガ文庫)