402号室の鏡像

あるいはその裏側

誰しもが”ジョーカー”になり得る『ジョーカー/Joker』感想

Joker (Original Soundtrack)

Joker (Original Soundtrack)

『ジョーカー』を観てきました。
アメリカでは未成年入場禁止の騒ぎになるほど世間を揺るがしているらしく、個人的にもかなり気になる作品でした。

若干ネタバレも含むので、以下ご注意を。

感情移入出来るがゆえの恐ろしさ

ジョーカーと言えばバットマンに登場するヴィランとして有名であり、今作はそのオリジン(出自)を描くスピンオフ作品という位置づけになっている。

ファンの間で神格化されていると言っても過言ではない、クリストファー・ノーラン監督『ダークナイト』におけるジョーカー(ヒース・レジャー)は、過去に何があったか、なぜ凶悪犯罪に手を染めるようになったのかなど、彼の異常性の背景が一切読み取れず、ジョーカー自身の口から語られる事が真実かどうかすら全く分からないが故の恐ろしさがあった。

しかし今作で描かれるジョーカー=アーサ-・フレック(ホアキン・フェニックス)は、アーサー自身の境遇に何処か同情させられてしまう部分があり、彼の事を理解出来てしまうが故の恐ろしさがある。

発作的に笑い出してしまう病気があるものの、アーサーは大道芸人の仕事を愛しており、家に帰れば愛する母親が待っている。将来はコメディアンになるという夢に向かって不器用ながらも歩み続けている様子に、どこか応援したいという気持ちすら生まれてしまう。しかし地下鉄にてウェイン産業の証券マンたちに暴行された日をきっかけに、彼の人生は激変する。

今作におけるゴッサムシティは、非常に現実的な都市として描かれている。1980年代前半のアメリカ社会を切り取ったような薄汚れた空気感に入り込んでいると、時折登場するウェイン産業やアーカムという地名にふとアメコミ原作作品だと思い出すほどにリアルな情景が、スクリーンの中に映し出されている。そこには貧困層と富裕層の格差が明確に描かれており、富裕層が巨大な豪邸に住み観劇を楽しむ一方で、貧困層は毎日の食事にすら苦しみ、荒れたスラム街の中では日々犯罪が横行していた。最低限のセーフティネットすら失われた社会の中で、貧困層の不満は爆発寸前まで膨らんでいた。そこに生まれたのがジョーカーだ。

言ってしまえば、ジョーカーを生み出したのはゴッサムシティそのものなのだ。富裕層が牛耳る格差社会にて生まれたヒーロー、その名こそがジョーカー。喜劇か悲劇かを決めるのはあくまで自分だと作中で語られていたが、誰がヒーローで誰がヴィランかどうかも決めるのもまた自分なのかもしれない。ゴッサムを救う次期市長としてウェイン産業の社長であるトーマス・ウェインが支持を集める反面、アーサーが地下鉄にて起こした事件を切っ掛けに「ピエロの男」は貧困層の間で神格化されていき、社会の混乱の中で生まれたジョーカーは救世主として持て囃されていく。

混乱するゴッサムシティの中、劇場から急ぎ足で出てくるウェイン夫妻は、暴徒の一人に射殺されてしまう。たったひとり取り残された少年こそが後のバットマンブルース・ウェインである。

つまりジョーカーが生まれた時、同時にバットマンも生まれたのだ。ウェイン家、もといゴッサムシティそのものが生み出した怪物に対し、果たしてバットマンブルース・ウェインはどう立ち向かうのか。公開予定のバットマン単独映画がジョーカーと地続きの作品であれば、この混沌としたゴッサムシティの中、ジョーカーとどう戦うのか楽しみな部分もある。

誰しもが”ジョーカー”になり得る

思えば、今現在の自分がアーサーと他人事とは全く思えない。決して裕福とは言えない生活の中で毎日の仕事に精神を磨り減らし、溜め込んだ鬱憤を晴らす行き場もない。増える税金の一方で手取りは全く変わらない。明日を生きていく希望もなく、しかし自分の知らないどこかで誰かが私腹を肥やしているのだと思うと途方も無い怒りに取り憑かれそうにもなる。仕事も、愛する人も、希望すら失ってしまえばあとは「無敵の人」になってしまうのみ。社会に排斥された末の人間が猟奇的な事件を繰り返す今だからこそ、この映画の恐ろしさが理解できてしまう。

何か導火線に火を付けるきっかけのひとつだけあれば――きっと誰しもがジョーカーになり得る可能性がある。鬱憤に鬱憤が重なる社会の中で、アーサーの身に起こった出来事は決して他人事では無いのだと自分の中に訴えかけられるような、静かな狂気を感じる映画だった。

類似性を上げられるのが『タクシードライバー』と、作中にも出てきたチャップリンの『モダンタイムス』。タクシードライバーで主演を務めたロバート・デ・ニーロが重要な役どころを演じている時点でもかなり意識されている部分があると思う。アメコミ原作作品ながら、過去の名作に対するオマージュや類似点を差し込みつつ、社会に対する痛烈な皮肉を浴びせかけるあたりが今作の魅力的部分だと感じた。

冴えないジジイ、麻薬で人生逆転『運び屋/The Mule』

クリント・イーストウッドは何を撮らせても演らせても面白いから困る。
と、いう訳で最近イーストウッド作品に再びハマりつつある零井あだむです。今週も文章のリハビリ兼練習として映画レビューしていきます。

冴えないジジイ、麻薬で人生逆転

仕事ばかりで家庭を顧みなかった老人アールが、経済的に困窮した事をきっかけに、メキシコの麻薬カルテルの「運び屋」になるという物語。驚くべきことに実話を基にした作品で、どこにでもいそうな老人が合計1,400ポンド以上の麻薬を運んだという部分は脚色がない真実なのが驚きの部分。

かつて朝鮮戦争に従軍し国の為に尽くしたアールは、その後園芸家として成功を収めるも、時代の流れによって経済的にも貧しくなってしまい、仕事で家庭を顧みなかった事も相まって、今では親族からも敬遠されてしまっている。取り柄といえば昔から無事故無違反のドライバーであるくらい――そんなアールに目をつけたのは麻薬カルテルの下っ端野郎たち。 初めは何を運んでいるかすらも分からず、連絡手段の携帯電話の使い方すら分からないお爺ちゃんだったが、意外にもウィットの効いた物言いや、警官やチンピラたちも丸め込んでしまうような人当たりの良さを発揮して、いつの間にかカルテルのボスにも一目置かれるベテランの「運び屋」になってしまう。

始めは麻薬を運ぶことに後ろめたい気持ちを抱くアールだが、麻薬の運ぶ量が増えていくにつれ報酬も右上がりになっていく。経済的に余裕が出ると同時に、彼の寂しかった人生にも少しずつ彩りが戻っていく。家族、友人、意外にもカルテルの下っ端たちにも慕われるようになっていき、いつの間にかメキシコの麻薬王の豪邸にまで誘われて、ナイスバディのチャンネーを二人もあてがわれて齢90にしてベッドでエンジョイするという豪快っぷりまで発揮する始末。罪を重ねることに比例して、どんどんアールの人生は明るさを取り戻していくのだが、しかしその栄光もつかの間。

「運び屋」のウワサを聞きつけた麻薬捜査官は次第に彼を追い詰めていく。同時にアールに一目置いていた麻薬王が暗殺され、新たにカルテルのトップに立ったボスはアールを始末することを命じる。警察とカルテルに目を付けられたアールだが、そのタイミングで最愛の妻が危篤の状態に。

運び屋稼業か最愛の家族か。その板挟みに陥ったアールは、最後の決断をする――という物語の中で、何より惹きつけられる要素が主人公アールの人当たり良い性格。

同じくイーストウッド監督、主演の『グラン・トリノ』や『ミリオンダラー・ベイビー』でも描かれていたように、一見頑固な老人に見えてもその内面には茶目っ気ある優しさに溢れているというようなキャラクター像が作中では描かれている。かつては仕事を顧みず孤独になってしまったアールだが、その実、家族や友人に対する思いやりに溢れ、相手が警官であっても麻薬カルテルの構成員であっても平等に接する人格者だからこそ、老いてなお、再び輝かしい人生の一部を取り戻すことが出来たのは間違いない。きっかけが犯罪行為であれど、アールの行動によって生まれた幸福自体は真実であり、罪が明らかになった後も彼を慕う人間は数多く存在した。

個人的に印象的だったのが、ブラッドリー・クーパー演ずるコリン捜査官と偶然コーヒーショップに居合わせる場面。FBIの麻薬捜査官とカルテルの運び屋という追うもの、追われるものである関係性であると知らず、お互いの娘のことで談笑する様は、アールの人好きする性格が全面的に出ていたシーンだったと思う。このコーヒーショップでのひと時があるからこそ、終盤のシーンに繋がるのも印象深い。

罪の重さと幸福の価値。両者を天秤にかけた時、一体どちらに傾くのか。
罪を重ねる事で失った人生の輝きを取り戻せるのならば、それは是と言えるのだろうか。そんな善悪論を考えさせられる作品であると共に、何かきっかけさえあれば、年老いてなお自由で輝かしい人生を送れるのだという希望がある物語でもある。決してハッピーなエンドではない映画だけれど、年老いたアールが最後に掴んだものは一体何だったのかと考えると、非常に赴き深い映画だったと思う。

グラン・トリノ [Blu-ray]

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ミリオンダラー・ベイビー [Blu-ray]

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クリント・イーストウッド監督、主演映画の中で特にお気に入りの映画。
どれも現代アメリカ社会の世相を反映していたりとか、普段では語りつらい問題提起を作中でしていたりと、単純に「面白い」とだけじゃ片付けられないような映画。どれも鑑賞後に語りたくなる映画なのが、クリント・イーストウッド監督作品の魅力だと思う。

イーストウッドには永遠にカッコいいジジイで居てほしい。

バカっぽいけどちゃんとヒーロー『シャザム!/Shazam!』感想

 突然ですが、執筆の練習と文章を書く習慣をつけたいということで、週に一回映画のレビューをしようと思います。ここ最近観た映画の感想とか記録とか、大体ツイッターに書いているのだけど、どうせ長文になることとか、ログが流れるくらいならブログとして残した方がまだ生産的だなと思ったのでNoteで書いてみることにします。同じものを個人ブログにも書こうと思うので、興味がある方はそっちのほうもよろしくお願いします。

思春期を迎えたビリーは、魔術師にヒーローの才能を見いだされ、世界の救世主に選ばれる。「シャザム!」という言葉を唱えると、S=ソロモンの知力、H=ヘラクレスの強さ、A=アトラスのスタミナなど六つのパワーを持つ筋骨隆々のヒーローに変身する。だが、ビリー(ザカリー・リーヴァイ)の心は少年のままだった――  シネマトゥデイ

解説・あらすじ - シャザム! - 作品 - Yahoo!映画

 菅田将暉が吹き替え、吹き替え監修を実写映画の『銀魂』シリーズや『勇者ヨシヒコ』シリーズで有名な福田雄一監督が務めるということで、良い意味でも悪い意味でも話題になったアメコミ映画。
 
 興味があったので吹き替えで観てみたけど、結論から言うと、コメディテイストに振り切った台詞回しが滅茶苦茶面白くて、吹き替えで観たのは大正解。菅田将暉の吹き替えがシャザムに合っていたか……というと首を傾げざるを得ないけど、少なくも吹き替えの台詞回しのセンスとかは、原作の文脈を汲み取りながら、日本の若者的言葉使いに合っていたので、吹き替えで観ても全然楽しめた。シャザムを取り巻くキャラクターを子安武人杉田智和緒方恵美阪口大助平野綾という有名声優メンツが並んでいるので、アニメ好きにもかなりお勧めできる映画でした。
 
 DCエクステンデット・ユニバース系列の作品ということで、バットマンやスーパーマンの存在が世間に定着している世界観なので、その中で新しく生まれたヒーロー「シャザム」がどうやって世間に受け入れられていくのがというのが個人的には魅力的な部分。

「14歳の少年が、突然でスーパーヒーロー(見た目はおっさん)に変身できるようになってしまったら?」ということで、中学生らしいノリでYouTubeに変身能力の様子をアップして再生数を稼いだりとか、街中でファンと自撮りしまくったりとか、振る舞いは等身大の中学生なのに、変身後の姿がムキムキのおっさんという違和感も相まって、何をしてても正直面白い。幼い事に母親と生き別れ、天涯孤独に過ごしてきたシニカルな少年ビリーがシャザムの力を得た事をきっかけに、友人や新しい家族との関係を築きあげていく様も心温まり、それが戦う理由になっていく流れも個人的には〇。

 かと言ってコメディだけでなく、アメコミヒーロー作品としての文脈もきちんと押さえている。特に良い子であるわけでも正義漢であるわけでもなく、どちらかというと素行不良な少年だったビリーが、偶然シャザムの力を手に入れた一方で、資格はあったものの闇の力に魅入られたせいで、シャザムの力を得られなかったDr.サデウス・シヴァナ。基本的にバトルの中でも茶々を入れながらのコメディをやりながらも、選ばれたものと選ばれなかったものとして、対照的なヒーローとヴィランの対決を描くことでしっかりアメコミヒーロー作品をやっているのが印象的だった。

 DCエクステンデット・ユニバースは『マン・オブ・スティール』から追っているのだけど、やたらとシリアスな割には話のまとめ方が下手……という印象が強かったのだけど、『アクアマン』辺りからかなりコメディとシリアスの塩梅が巧くなってた印象があり、『シャザム』の完成度も高いおかげで今度も期待できそう。もちろん単独でも楽しめる映画なので、「アメコミ映画はよくわからない……」という人にもオススメできる作品です。

シャザム!(吹替版)

シャザム!(吹替版)

 個人的に、菅田将暉の配役が合っていないだけで彼自身には何も非はないと思うので、もう少し役に配慮したほうが制作陣も無用な炎上は避けられたと思うんですよね……緒方恵美さんを始めとするベテラン声優たちの演技は最高なので、吹き替えは全然おすすめです。

『キャプテン・マーベル』観た


 女性アメコミヒーロー作品として、90年代カルチャー+米国陰謀論好きとしても楽しめる良作。
 記憶を失ったキャロルが自らの過去と向き合い、最終的に秘めた力の使い道に目覚める過程が熱く、新たな女性ヒーロー像としてとても魅力的な映画だった。「女性だから」と誹られ続けても何度でも立ち上がりパイロットとして名を馳せたキャロル。過去と記憶を失い、自分が何者かも分からないまま気丈に戦い続ける様はキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースを想起させる。ヒーローの資格とは力じゃない。心の在り方だということを再び教えてくれる。90年代アメリカの描写や若かりし時代のフューリーやコールソンなどお馴染みのメンバーも含めたスパイ映画的な展開から、キャロルの失われし過去を追う展開。そしてインフィニティ・ウォーのラストから直結する流れがシリーズものとして綺麗だった。

エンドゲーム前に観ておいてほんとよかった。

『ドールズフロントライン(少女前線)』がめっちゃ面白いのでダイマしていく

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『ドールズフロントライン(少女前線)』がめっちゃ面白い。基本的にスマホゲーやブラウザゲームが苦手な人間で、話題のゲームにも興味が湧かずじまいだったのだけれど、最近は時間を見つけて狂ったようにドルフロばっかやっている。そんな僕が個人的にお勧めしたいドルフロのいいところをピックアップしていきたい。

ポストアポカリプス的な世界観

 第三次世界大戦後に民間軍事企業が世界の安全保障を担っているという設定で、PMCに雇われた「戦術人形」を扱う指揮官としてプレイする。リアルな設定の傍らSFやオカルトチックな設定も垣間見えるダークな陰謀混じりの世界観が垣間見え、作中で少しずつ明らかになっていく設定から世界観を紐解いていくのが楽しい。ストーリーを進めるのがとても楽しみになる。

色素が薄い白髪系女の子が多くてかわいい。

 個人的な性癖ですまない。ちなみに金髪ツインテも多い。人形は実在の銃器を擬人化したものだが、ミリタリー知識が無くても全然推しを愛でることができる。元ネタを知っているとセリフの節々ににやりと出来るので、ウィキペディア程度の知識だけでも知っておくとより推しを愛でられる。今作最かわ(私見)の416ちゃんが自身家の割に節々でメンヘラっぽい言動しててかわいい理由がよくわかる。
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高レアが入手し易い。低レアも滅茶苦茶強い

 いわゆる艦これ系ゲームと同じく、資材は消耗するがいずれ建造していれば出ると言った感じで、高レアリティのキャラ自体は簡単に手に入る。ただ、もちろん他のキャラに比べれば出にくいので「編成拡大(他ゲーでいう『重ね』)」がしづらいデメリットがある。ドルフロにおいて編成拡大は火力の増幅に直結する非常に重要な要素であり、これがしづらいとなると致命的な部分がある。
 二体目のキャラがいなくとも、代用コアというアイテムを使用すれば二枚目を引かずとも編成拡大が可能であるので高レアでも勿論戦える。しかし代用コアの数はある程度限られているのでむやみには使えない。反面、星2~3のキャラは排出率が高く、ステージドロップでも手に入るため編成拡大が非常にし易いメリットがある。育成状況によってはほぼ星五同様に戦うことが出来るので、レアリティ関係なしにすべてのキャラに役割を持たせることができる。

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現在のパーティ。レアリティに関係なく育成している

したがって、課金する必要性が薄い。

 高レアが比較的引きやすく低レアでも十分戦えるので、課金自体はキャラ入手や攻略にほぼ関係してこない。部隊の編成枠や修復枠などの拡大や、マイルームでの家具購入など、攻略やゲーム自体がより楽しくなるという面で、ゲームをもっと深くまで遊びたい人なら課金するメリットは大いにある。

戦略性の高いゲーム性

 ハンドガン、サブマシンガンアサルトライフル、ライフル、ライトマシンガンなど、各種銃器に性能差や特殊能力があり、その特性を生かして編成を組む面白さがある。味方を強化出来るハンドガンや機動性に優れたサブマシンガンで前衛を張り、中衛、後衛に配置したアサルトライフルやライフルなどで一気に攻め立てる。弾薬消費は激しいがその分、大火力のライトマシンガンで敵を殲滅する……という、敵に合わせた多くの戦略をとることが出来る。実際の軍隊の戦術を簡略化したような形で、その点リアルな要素がうまくゲームに組み込まれており、単純な「ポチポチゲー」からは一線を画した戦略性を有している。逆にこの点、チュートリアルだけでは分からない部分も多いのでとっつきづらい節があるかもしれないが、難しい部分に関しては先行してプレイしていた中国や台湾などの日本語上手ニキが攻略動画やツイートをしてくれているので安心でもある。推しを活躍させるもガチで攻略に挑むのも、指揮官の自由だ。

大陸版の先行プレイ層の温度が高い

 日本より先駆けて中国韓国台湾など、ご近所の国で先にリリースされた側面もあって、日本語上手ニキがyoutubeに解説動画を出してくれていたり、ツイッターで詳細な攻略知識を拡散してくれていたりする。日本語上手ニキの解説は本当にありがたく、二次創作界隈の温度も高めで、多くの同人作品が作られている。もともと、中国企業のゲームでありながら日本人の声優やイラストレーターを使ったりしているので、その点、グローバルなかたちでゲームを楽しんでいけるのが本当に楽しい。

「編成拡大」という自分と同型の人形を手足のように扱える性癖上級者向けシステム

 冬コミを楽しみにしています。

 と、言うわけで個人的にドルフロが滅茶苦茶面白い理由を語ってみた。個人的に大好きなミリタリー×SF×ポストアポカリプスな世界観が掛け合わさっているだけで楽しいのだけれど、課金を優先せず好きなキャラクターを愛でられる辺りや、ゲーム自体の戦略性も高く、キャラの魅力と世界観、ゲーム性が噛み合ったとてもすごい作品だと思う。リリースされたばかりで日本での温度感が非常に高まっているのは間違いないので、まだプレイしたことの無い方はぜひ、触りだけでもプレイしてみてほしい。

ドールズフロントライン
ドールズフロントライン
開発元:Sunborn Japan Co., Ltd
無料
posted withアプリーチ

フレンド募集中ですので、よかったら……
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